第18回ハーモニーオブサンクス

(3-22-02)
横浜みなとみらいホール(大ホール)

曲目
※全曲著作権が切れていないためCLOSE-UPはありません。
第1部
Everythings Coming Up Rosies
Back Draft Medley
The Song is You
Harry Potter Symphonic Suite
To Love You More
One Moment in Time

第2部
Rhapsody in Blue, Overture
ただそれだけ

映画音楽メドレー
Unchained Melody
Always Love You
Smoke Gets in Your Eyes
My Heart Will Go On

Too Young
Endless Love
愛のメモリー


東京電力が毎年、県の文化振興及び自社の宣伝のためにスポンサーと なるコンサートです。703xママが抽選ペアチケットを当てたので、連れて 行ってもらいました。指揮者にNHK「青春のポップス」で4年間音楽担当を 務めた藤野浩一氏。オケに神奈川フィル。ゲストボーカルに松崎しげる氏と 未来(みく)氏。コーラスに超・実力派の県立多摩高校合唱部。豪華な メンバーでした。客層は、全体的に老年、それか小さい子供連れ。

オープニングは、ミュージカル「ジプシー」より。躍動感に富む歌です。 金管の明るいファンファーレで、観客を引きつけるにはもってこいです。 刻み続けられるパーカッションが小気味良く、シロフォンの細かい動きが とても印象的でした。

ここで指揮者の藤野氏の挨拶。次は、「昨日4時間もフジテレビで やってたラーメン番組にとても合いそうな曲」と言います。日本では 「料理の鉄人」のテーマソングとして知られる映画「バックドラフト」。 高1の文化祭で吹いた記憶があります。隣で703xママが「へー」と言って いるので、「ユニバーサルスタジオで行ったじゃん、火事のやつ」と 教えたのですが、どうもわかってなさそうです。
良く知っている曲であるがためにいくつか残念な点が。まず、ホールの 音響が良すぎて、トロンボーンのユニゾンが一拍遅れて聴こえました。 次に、アレンジの問題。最後の何小節かはメロディーがなく、スネア ドラムとバスドラムがクレッシェンドをかけて終わるのですが、不完全 燃焼という気がしました。

メインテーマのヴァイオリンとホルンのかけ合いが美しい3曲目。 これまでの2曲と違って、やっと弦が主役です。フランク・シナトラと トミー・ドーシーの、ロマンチックな曲です。高音木管のブリッジ、弦・ フルート・グリッサンドが妖艶なヴァイオリンソロといった、メイン テーマの間にはさみこまれる変奏が良かったです。

公開間もなく大人気を博した映画「ハリー・ポッターと賢者の石」。 ちなみにあたしはこの期に及んでも見ていません。ジョン・ウィリアムスが 1年かけて作曲したといいます(ちなみにギャラは4000万円だそうです。 ひゃー)。さすが巨匠で、魔法ちっくな不思議な音、怖い音がとても ユニークでした。
工夫は、例えば冒頭のオルゴールサウンドはビブラフォン+グロッケン。 弦のピッチベンドも印象的。怖そうなところの編成は、まず序の口が チェロ・フルート・ピッコロ・タンバリン・ヴァイオリンソロ。本当に怖い 箇所の編成は、低音金管・オーボエの短調2音下降形・ドラ。オーケストラ 楽器の使い方を熟知しているなぁ、さすがだなぁと感嘆しました。
最後はオケ全体で楽しく終わります。聴きごたえがありました。

次の2曲は、それぞれセリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストン のもので、良く知られています。ここからはポップス・ステージなので、 オーケストラにキーボード、ドラムセット、ベースをプラスした編成で 演奏されます。
ボーカルの未来氏は、つい最近高校を卒業したばかりだそうです。この年で オケをバックに歌えるんだから、相当な実力派なんだろうなと思いました。 期待は裏切られませんでした。最近カラオケ行ったときにあたしも歌った 「To Love You More」では、セリーヌのタメ、力強い発声を把握している なぁと感じました。確実なボイストレーニングを積んでいる人はやっぱり 違いますね。安心して聴けます。ポップスなのにこぶし利いてたけど。
次の曲は、ちょっと前のセリーヌ節が残っていたけど、うまかったです。 ラストでは、マイクを使っているとはいえ、トランペットのファンファーレを 隠すくらいの声の深みに圧倒されました。ブラーヴァ。

ここで休憩。ホールの様子をきょろきょろ見回します。パイプオルガンが とてもキレイ。そういえば天井が吹き抜け(?)で緞帳がないので、幕の 上げ下げがないんです。時間を取らなくていいけど。ちなみに、着席の 合図がブザーじゃなくて、音程の決まってない銅鑼?で変です。

第2部、初めは「ラプソディー・イン・ブルー」。ホルンが目立つけど 大変そうです。途中でクラシック調から明るいロック・ポップスに転調。 そして、「Ladies and Gentlemen〜」という、ありえないナレーションと 共に松崎しげるが出てきました。グレーのスーツ。遠めに見れば、普通の おっさんって感じでした。しかしこの人、52歳にして3度の結婚歴を持つ。 2人の子供の歳の合計がまだ一桁だったような。そして「恋愛を経験して いないと歌えない」ラヴソングを、歌い上げるのでありました。

ここら辺から歌に気を取られてしまったので、オケの演奏について 書けません。次の曲では、70人くらいのコーラスが入ります。普段から 高校生にしてフォーレのレクイエムなんか歌ってたりするせいか、すっごく ノリ悪いけど、美しいハーモニーです。半分ほめて半分けなすあたし。

メドレー。「Ghost」はいつ聴いても泣けますね。シンコペーション 使いが絶妙。「Bodyguard」はあまりにも有名。しかし、男声で歌われる のは初めてです。歌詞が女らしくないので違和感はないですが。間奏の チェロ・ユニゾンが素晴らしかったです。「Always」の、「クリスタル」の 音色はキーボードならでは。オケにこれが加わっただけで、雰囲気が 変わります。「Titanic」、冒頭でフルートまさかのミス。ショック。
ここで、松崎氏が、裏声を使わずに最高Cまで出せるということが判明 しました。そこまで出されると、胸が苦しくなる。決して無理して出してる 音じゃないけど、ラクでもないから、緊張感を伴っていて、その音が 出ている間は体が麻痺してしまいます。ちなみにあたしはダンディー趣味 ではないので誤解されないようお願いします。

ナット・キング・コールが歌って大ヒットした「Too Young」。 「恋するにはまだ早いよ」という歌です。ミュート・トランペット・ソロの けだるい感じがいいです。威勢のいいファンファーレでなく、かすれ気味な 音色は、レコードのサウンドを彷彿とさせられます。

ダイアナ・ロスで有名な「Endless Love」は、第1部で熱唱した未来氏 とのデュエット。向かい合って歌います。52歳と18歳、こんなペアは そうそう見られません。演奏は、ホルン・クラリネットのやわらかい間奏、 オブリガートのオーボエなど、言うことなしです。

最後は、松崎氏の十八番「愛のメモリー」。年の人たちはイントロを 聴いただけで拍手していました。

ここから文句ね。客の態度がなっとらん。後ろに座ってたおばちゃん たちは、チューニングが始まってもべらべらべらべらしゃべってるし、703x ママの隣の老夫婦は居眠り。前列では禁止されてる写真撮影。あと致命的 なのが拍手の小ささ。あれだけ観客がいながら、拍手が小さすぎるのです。 アンコールかけても良さそうなのに、最後の曲が終わった途端に「帰ろー 帰ろー」と立ち始める客たち。演奏者に失礼でしょ。東京電力も、無料 招待だと客を選べないからしょうがないのでしょうけど。

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