絢芽会ヴォーカルコンサート 歌曲とオペラ・アリアの夕べ

(4-25-03)
浜離宮朝日ホール

曲目
パ、パ、パ(モーツァルト「魔笛」より)
ことづて(シューマン)
銀色の月(ドヴォルザーク「ルサルカ」より)
いつぞやそなたを見かけて以来(ヴェルディ 「リゴレット」より)
星(リヒャルト・シュトラウス)
夜の帳静かに閉ざし(ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」)より

「5つの古典頌歌」より(ロイター)
山から吹きおろす
歌え 乙女たちよ
アフロディーティよ!

これは失礼しました(モーツァルト「フィガロの結婚」より)
ローレライ(リスト)
大空を晴れやかに(レオンカヴァルロ「道化師」より)
五月の夜(ブラームス)
カンタータ56番(バッハ)
甲斐なきセレナーデ(ブラームス)
悲しみと涙に生まれ育ち(ロッシーニ「チェネレントラ」より)
献呈(リヒャルト・シュトラウス)
私は町の何でも屋(モーツァルト「セヴィリアの理髪師」より)
お母さんの遊びごと(リヒャルト・シュトラウス)
森の小鳥は憧れを歌う(オッフェンバック「ホフマン物語」より)
あなたに(リヒャルト・シュトラウス)
遥かなる土地を求めて(ドニゼッティ「ドン・パスクァーレ」より)
「マチネ.ポエティクによる四つの歌」より(中田喜直)
火の鳥
さくら横ちょう
真昼の乙女たち


今回は村上絢子氏の門下生たちによる声楽の演奏会で、高等部の音楽 教諭S先生から直々にご案内のお手紙をいただいたのです。先生の奥さま、 高等部メサイアのソリストの方たちも出演されると知って、APPEちゃんを 誘って行くことにしました。
「先生はバリトンらしいのねー!テノールかと思ってたや」
と彼に言うと、
「S先生の歌声と言えば、授業でソプラノのパートを無理して出してる、 ニワトリみたいなのしか覚えがない」
と笑っていました。あたしも思い出し笑い。でも、先生が顧問を勤める 高等部聖歌隊のHPによれば「マトモに歌うと涙が出るほどうまい」という ことだったので、楽しみにしていました。
あたしはゼミを早退するくらいの気合の入れよう。学校までAPPEちゃんに 迎えに来てもらって、初めて大江戸線に乗って「築地市場」まで。駅で 降りた途端、魚臭がしたよ!さすが築地!

聴きに来ていた人は大半が中高年。うちら2人がいちばん若いかと 思いきや、現役高等部生(聖歌隊)たちが10人くらいいました。開演時間 間際だったけど自由席だったから、前の方に座ることができました。むしろ 前過ぎて舞台を見上げる形になってしまいましたが。

先生は先陣を切って、デュエットで登場。高3の選択音楽で、先生の下 「魔笛」超カット版をやったときにパパゲーノ役を務めたAPPEちゃんは 「これは絶対聴かなきゃ!」と意気込みを語っていましたが、横目で彼の 様子を伺うと楽しんでる様子。演奏会の後先生に会いに行ったときに 「できるならちゃんと教えてくれたら良かったのにー」と言ってました。 「ちょっと動きが硬かったですよ」なんて講評まで。あたしは慌てたけど 先生は「そっかそっかー。あはは」って笑ってました。先生はあと独唱を 2曲されて、それがとても上手で素直に感動しました。授業のときは出し 惜しみしてたんだなぁ…。

10人もの人が歌うとあって曲数が多いので、お気に入りを選んでご紹介。 「いつぞやそなたを見かけて以来」は、四重唱。娼婦マッダレーナ、彼女を 口説く女好きのマントゥヴァ公爵、彼に心を奪われている純情な乙女ジルダ、 彼女の父親で道化師のリゴレット。ここだけで人間関係がごっちゃですが、 さらに言えばリゴレットはマッダレーナの兄で殺し屋のスパラフチーレに 公爵の暗殺を依頼して、その結果ジルダが身代わりになって殺されます。 救いのない話なのですが、素晴らしい曲ばかりで構成されたオペラです。

「森の小鳥はあこがれを歌う」は、ちょっと変わった歌。詩人ホフマンが 過去に恋した3人の女性のうち、オランピアの歌うアリアです。彼女(?)は 何と精巧に作られた自動人形。背中のねじを巻いて動く仕掛け。この曲を 歌った方も人形の真似をして、ゼンマイが切れるとピアノ伴奏者が後ろから ねじを巻く仕草をしていて、演出が面白かったです。もちろん歌もお上手 でした。

トリが日本語の歌だったのが新鮮でした。曲調や歌い手さんの個性も あるのだろうけど、ひどく艶かしく感じられて。これは多分この演奏会で 一番好評でした。

あたしの大好きなテノールの方が風邪気味?で、高音が辛そうだったのが かわいそうだったけど、やっぱり素敵でした。全体的にとてもいい雰囲気の 演奏会で、来て良かったと思いました。また先生呼んでくれるかしら。

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