ベトナム旅行1日目

朝、ANAのホームページでホーチミンの天気予報を見る。
10/30 晴|雨 23℃/32℃
10/31 晴|曇 24℃/34℃
11/01 晴|曇 24℃/34℃
11/02 晴|雨 23℃/33℃
11/03 晴|曇 23℃/33℃
ぱっとしないね。11月末まではまだ雨季だから、からっと晴れた日を望むのは無理なのかも しれない。

成田エクスプレス27号(横浜駅14h発)で、第2ターミナルビルまで行く、ということまで 調べておいた。成田エクスプレスは片道でも4180円もする(乗車券代1890円+特急券 2290円)。でも1時間半の間指定席でゆったりできるし、面倒な乗継なしで目的地に着ける なら悪くない。飛行機で現地に着くのが深夜だから、なるべく体力を温存しておこうと相談 してあった。ただ帰りは節約して各駅で帰るぞ!とも。


昼ご飯を食べて、冷たい小雨が降っていたので余裕を持って横浜駅へ。待ち合わせ場所の みどりの窓口に273は待っていた。何だか既にげっそりしてるように見えたので、
「何、もう疲れたの?」
と笑って言ったら、
「今ね、熱があって…」
だって。思わず「うそぉ!」と叫んでしまった。解熱剤を飲んだけどもしかしたら行けない かもしれないと言われて、しかも泣かれてしまい、テンションが下がる。なるべく顔に 出さないように努めつつ、ひえピタ買ってくる?お茶いる?と訊いてみたりした。

その場にいてもどうにもならないので、とりあえず空港まで行ってみることにした。 何度か成田エクスプレスの中で体温を測ってたようだが、ずっと37℃代前半だった。 それでも
「座ってたらちょっと楽になった。行けるかも」
と笑顔を見せるようになり、希望は持ち続けることにした。


まず第2ターミナルビル3Fのツアーカウンターで事情を言う。16h05集合のところ、 16h30に延ばしてもらった。行くにしろ行かないにしろ、約束の時間には必ず顔を出すよう 指示された。その間にB1Fの診療所で診てもらい、行くかどうか決めようと提案していたから、 向かった。

診療所は3人待ちで、その間703xママに電話して相談する。273を一人残して自分だけ 行くのは友達甲斐がない、でも3ヶ月も前から計画して来たから行きたい。どうしたらいい? と。ママは急な話で面食らったようだった。
「行くなとは言えないけど、とても心配」
と言われる。あたしもそうだから相談したのに。でも行くことに決める。一応はツアーだし、 泊まるホテルには日本人スタッフが常駐している。海外旅行保険もかけたし、クレジット カードもある。日本語と英語を話せる。21歳にして初めての一人旅とは言え、そう危険に 満ちてはいないだろうと判断した。

診療所で事態を伝えたが、順番を早めてもらうことはできなかった。時刻が迫っていたが まだ診察時間にならないので、273をカウンターに連れて行く。エレベーターの中で、 意思確認をした。
「例えば飛行機の中で薬飲んでずっと寝てても治らなそう?体調良くなるまで観光はせず ホテルに留まるとか」
「それじゃ行く意味なくない?」
医者が何と言おうと、結局は彼女が決めること。キャンセル色が濃厚になってきたので、 それ以上訊かなかった。

カウンターでキャンセルを確定する。あたしは行くことにしたので、搭乗券をもらう。 「17h40に搭乗開始です」などと説明を受けている間、罪悪感のようなものを抱いていた。 そして再び273を診療所へ連れて行く。時間の許す限りはついていてあげようと思ったから。 入ってみると今度は1人待ちだった。17hを少し過ぎた頃やっと彼女の番が来て、
「ごめん荷物見てて」
とふら〜っと去って行くので、
「いや、待ってよ、あたしそろそろ行かなきゃなんだけど」
と慌てた。すると273は「ほぁ?」の一言と共に荷物を持って診察室へ消えた。

一人で搭乗手続きをしに向かう。その前にトイレに寄って鏡を見たら、あたしまで げっそりしていた。手荷物検査を受け、税関を通り、搭乗ゲートまでは電車のようなものに 乗った。

機内の用意に時間がかかるとかで搭乗受付開始時間が18hになるとのアナウンスが入り、 これはもう少し273についていてあげられたなぁと思った。暇潰しに売店でCOSMOPOLITANでも 買おうと思ったら1600円近くしていたのでやめた。カメラや電池も高い。あと、マイレージを 機械で登録できなくてへこむ。このチケットではだめ、みたいなメッセージが出た。

ママからは「お土産はいらないからただ無事に帰ってきてね」というメールが来たので、 「お土産買ってくるし、無事にも帰ってくる。帰国子女の底力見せたる!毎晩電話するから」 と返す。APPEちゃんは事態を聞いてびっくりしてたけど、「一人旅ってかっこいい。 添乗員さんにフォローしてもらって。添乗員さんがイケメンじゃありませんように」と 楽観的だった。もう少し心配してほしかったけど、APPEちゃんらしい。


座席はかなり後ろだったけど通路側なので遠慮がいらなくて良い。隣はベトナム人っぽい 男の人だった。ベトナム語の本を読んでいた。

乱気流で機内食のサービスが遅れた。20h30頃、やっとありついた。鮭のマスタード ソースがけ、パン、サラダ(スモークドサーモン、ポテトサラダ、トマト、ちょっぴり 葉野菜)、デザートのモンブランショコラケーキとミネラルウォーター。おいしかったので 完食。

エコノミーだけど座席の前にテレビがついていて、「スパイダーマン2」やアニメを観た。 トイレに立ったとき、スチュワーデスさんが話しかけてきた。一人でツアー旅行だったら 寂しいですねと言われた…。土曜日出発だとスチュワーデスも3泊するらしい。
「ベトナムが好きな人はいいですけど、そうでない人は平日出発の1泊でちょうどいいって 感じです。エステはいいし食事もおいしいんですけどね〜」
だって。彼女はそこまで好きではないと見たよ。

隣のベトナム人男性が英語で話しかけてきた。読んでいたのは風水に基づいた家の設計 方法の本なんだって。アメリカに13年住んでいて、今回は友達に会いに行くそう。 コンピュータをアメリカからベトナムに輸出する仕事をしているとのこと。日本〜ベトナム 間の飛行機代がひたすら気になっていた。ツアー全部で$800くらいだと言ったら、アメリカ から成田経由で行く自分は往復の飛行機代だけでそのくらいだと驚かれた。市内観光なんか タダだとか、ホテルは4つ星か5つ星かと値踏みされまくったけど楽しかった。
"If you can speak that much English, you can survive."
とお墨付きをもらった。ベトナム語は「シンチャオ(こんにちは)」と「カムオーン (ありがとう)」しか話せないと言ったら、ベトナム語使ったらばーっとしゃべりかけ られるよ、と笑われた。ベトナムにこれで一人知っている人ができた、と思うと心強かった。


現地時間22h20頃、タン・ソン・ニャット国際空港に到着。冷房が効いてて寒い。 フリースを着直して税関へ向かった。

税関で「ティケト」と何度も言われ、困り果てる。半券を出したら、「This, boarding pass. ティケト」と言われる。帰りの搭乗券を見せたらいいとやっとわかった。出したら 何かまた言われたけど、わからないからシカトした。どうやら申告書類の滞在日数が 間違っていると伝えたかったらしい。5日間と書いたけど、それは旅行期間であって、実際 ベトナムにいるのは4日間なんだった。この税関での出来事で、飛行機の中までの自信は どこへやら、不安が。

手荷物のX線チェックを経て、出口近くでアメリカドルをベトナムドン(VND)に両替する。 $400以上持っていたが、ホテルや街中でも両替できるらしいのでとりあえず$83を出す。 レシートによれば125万3300VNDになったらしいが、後でチェックしてみたら125万3000VND しかなかった。端数切り上げ?

こんな時間なのに、出口には大量の人が出迎えに来ていた。旅行会社の人だけでなく、 家族総出で来てる人たちもいる。あの暗さとむあっとする暑さで、南国の夜を感じた。目が 悪いけど、参加しているツアーの紙を揚げている人は意外と早く見つけられた。現地 スタッフに名乗ると「あー、一人キャンセルの」と言われた。

同じツアーには全部で24人の参加者がいると聞く。一人なのはあたしの他におばさんが いた。結構年配の人が多くて入りにくそう。あたしがいちばん若いと思う。

ガイドはサウさん。日本語が結構上手いけど、「おつり」が「おちゅり」と聞こえて かわいい。ホテルへ向かうバスの中でウェットティッシュ、ミネラルウォーター、 プリントを何枚かもらう。バスの中から見た街中では、現地時間23hを回っているのに ノーヘルのオートバイがぶんぶん走っていて、バスの運転手はプップックラクションを 鳴らして穏やかではない。


レジェンドホテルはびっくりするほど立派で、入ってすぐピンクの大きなカサブランカが 山のように活けられていた。荷物はポーターが運んでくれるらしい。パスポートを一旦回収 されたのが腑に落ちないけど、引き換えに部屋の鍵をもらった。11Fだ。きちんと禁煙部屋に なっていた。電話のかけ方、朝食の時間帯、翌朝の集合時間、お金のこと(チップや両替に ついて)の指示を受ける。ベトナム国内では外貨同士の両替はできなくて、またベトナム ドンから外貨に両替することも法で禁止されているという。アメリカドルが国内どこでも 通用するので、ドンは滞在中に使い切れるよう少量に留めておくべきだという。ちなみに $83は両替し過ぎらしい。

部屋についたら電気がつかず、真っ暗な中へこんでいたらポーターが来た。カードキーを 入り口近くのカードキーホルダーに差し込むことで主電源が入ることを、 デモンストレーションで教わる。あとスリッパを出してくれたりと、尽くしてくれた。 チップをあげようとして通貨単位がわからなくなり、
「わかんないから選んで下さい!」
と恥ずかしい思いをする。すると彼は2万ドンを手に取り、"This about 1 dollar. (10万ドンを指して)This about 6 dollars."と教えてくれた。日系ホテルとは言え、 日本語より英語の方が通じやすかったことも判明した。あたしは外国人には基本的に英語で 話しかけるので、この点においては苦労しないと思った。

一人でデラックスルームを使うのは贅沢だ。ルームキーは未だに273との連名だった。 お風呂はユニットバスだけど熱いお湯がずっと出るし、何よりバスタオルが大きくて厚くても ふもふ。拭き心地の良さにしばらく感動する。

テレビでNHKが見れた。ベトナム語放送がぱっと見なかったので、少しがっかり。以前 シンガポールに行ったときにドラマ「協奏曲」(田村正和、キムタク、宮沢りえの)が吹替 放送されてて面白かったから。

ママに電話する。日本は2hを回っているのにちゃんと出てくれた。少し安心したようだ。

日記を書いてる今、現地時間1h23。2時間の時差があるので、日本時間は3h23だ。道理で 気持ちが悪い。普段遅くても1hには寝ているから。飛行機の中から頭痛がやまないから、 もう寝よう。早起きするぞ。

Oct.30, 2004


2style.net