ベトナム旅行3日目午前

5h40に起きる(自然に)。6h30にIさんの奥さんからルームコールをもらう。7hに ロビー待ち合わせる。身支度を軽く整えて、昨夜書いた絵葉書をフロントに出しに行った。 すると切手を貼っていないからと何故かポーターへ取り次がれた。フロントで全てやって くれると思っていたのに、
「切手ないんですか?」
っていかにも非常識そうに笑われたので、少しへこんだ。フロントの人について歩いて 行ったら、最初の夜に電気もつけられずまごついていたあたしを助けてくれた、目の くりっとしたかわいい顔のポーターさんがいた。
"One for America, Four for ジャパニー?"
と確認される。もう一人のポーターさんがお金を請求。5枚で約$6だった(VNDで払った のだが、ちゃんとメモしなかったので細かい額がわからなくなった)。内訳は教えてくれて ないけど、エアメール代+例えチップが入っていたとしても安いものだ。日本語のは ともかく、Renee宛の英語のを読まれていた…。
"You are travelling alone?"
と言われた。わーん。知ってどうする気なのさ。


朝ご飯は鶏肉のフォー、りんごの一口ドーナツ、おいしい菓子パン、いちごマフィン、 サラダ、グレープフルーツジュース、ヨーグルト、カフェオレ。ベトナムに来て初めての フォーだ。ビュッフェコーナーの隅に小さな屋台がある。麺の種類を選ぶと無愛想な女の人が 手際良くそれを湯がいて器に盛ってくれる。白ねぎとパクチーが少し入っているから それだけでも食べられるけど、好みで薬味を乗せられる。薄味だからスープをごくごく 飲める。鶏のささみが意外と固くて、歯が丈夫になりそう。

Iさん夫妻とは色々話した。旦那さんは60代らしいけどご夫婦気が若く、うちの両親も 早くこういう風にのんびり二人旅できるようになればいいのにーと思った。転勤族らしく、 各地の面白話を聞かせてくれた。

昨日忘れていたので、チップを2万VND×2日分の4万VND置いて部屋を出る。その旨と 「お陰で快適に過ごせています、ありがとう」のようなことをメモ用紙に書いて一緒に 置いておいた。部屋を出て、8h30ロビーに集合。11人が4つのホテルに分かれて泊まって いるから、バスが巡回するのに時間差が出る。今日はホーチミン市以南のミトーへ行くので、 一番先にレジェンドホテルのピックアップなのだとか。メンバーは変わらないのに、昨日 より大きなバスだ。あと運転手さんがフレンドリー。

サウさんの話はタクシーのことから始まった。黄色、緑、白の車体に緑のランプがついて いる3タイプはOKで、赤と紺のは国営だから乗らない方がいい。ぼられるらしい。救急車も 有料で(アメリカもそうだけど)、
「距離によって値段は2000円から3000円くらいです」
と聞いて全員で「えー!」と叫ぶ。とにかく国営だとお金がかかる。普通の車でも、 ナンバープレートが紺なのは役人、赤は軍人、白は民間人と決まっている。この役人と いうのが曲者で、月給は8000円程度だけど悪いことしてもクビにならないとか各種保険が 適用されるなど、共産圏の国ならではの特権があって志望者は絶えないらしい。

7人に1人がバイクを所有する中、車を持つのは2万人に1人の割合らしい。TOYOTA カローラが380万円相当することから、お金持ちしか車を買えないのだ。そして車の 持ち主は自分では運転せず、ドライバーを雇う。よって車を運転している人が車の持ち主 ではない、と断言していた。ドライバーは学のない人がやる職業だから、自分の娘は ドライバーに嫁がせたくないなぁとか言ってた。日本語がわからないとは言え、こういう ことを運転手の真後ろで言うかね。運転手のジェスチャーというのも教えてもらった。 車は富裕層の証拠だから、交通違反すると格好の餌食となる。ドライバーは団結して 警察から身を守るのだ。「この先に警察がいるよ」は人差し指を下に向ける、「いないよ」 は手をひらひらさせる。ちなみにオートバイは違反が多いが、あまりお金を持っていない ことがわかっているので、取締りが甘いのだとか。

その他にも観光客の内訳は中国人28%、日本人10%、アメリカ人9%、フランス人7%で あること、工業の9割が外国資本であること、夏休みの訪れを告げる火炎樹の花、仏草花に ついて教えてもらった後、ミトーに着いた。風景は昨日の水田とは打って変わって庶民的な 町という感じ。道路は乾いて土っぽくて、太陽が照り付けていて、店や家の色がぱっきり しているからコントラストがすごい。


駐車場でバスから降りると熱気がすごい。河辺は屋台やベンチが所狭しと並んでいて、 朝ご飯を食べているのは地元の人たちだろうか。歩いているとニョクマムの強い匂いが して、まだ慣れないから一瞬たじたじしてしまう。でもとってもおいしそう。ココナツの ジュースを売っている所もある。

広大なメコン河、第一印象は「だだっ広い泥水」。その中に定員20人くらいのフェリーで 乗り込む。この水は生活用水。飲むときにはミョウバンを入れて、沸騰させてから。洗濯にも お風呂にも使うんだって。心なしか海のような匂いもしたけども。心地良い風に吹かれながら ココナツを1人1個もらう。ハワイに行ったとき以来だから、9年ぶり。その間にこの味と 香りに慣れて、好物になってた。ジュースを飲み終わったら殻を半分に割って、皮の一部を ナイフで削ぎ取ってもらい、中の実の部分をすくって食べた。ジュースより甘くないけど お酒みたいな不思議な味がする。このとき、逆光だけど写真を撮ってもらった。昨日より 表情が柔らかくなってるのがわかる。ちなみにこのチュニックはお気に入りだったんだけど どこかで引っかけたのかウエストに穴が開いてた。ホテルの部屋に捨てて来ちゃった。


河の向こう岸の島に上陸。ジャングルを通り抜けて、甘い香りの立ち込めているココナツ キャンディー手作り工場へ。ココナツジュースを鍋で煮詰めて、キャラメル状になったものを 台の上に伸ばして小皿に取り分け、一口サイズに切り揃えたものを女性たちがセロファンで 包装していく。出来たての、まだ柔らかくて温かいキャンディーを食べさせてもらう。 んまーい。

5分くらい歩いた所にフルーツの盛り合わせが用意してあって、食べ放題ですよ、と 言われた。朝たっぷり食べて来たのを後悔した。ギターと伝統楽器の伴奏で子供たちが何曲か 歌ってくれて、そして食べる。手前から時計回りに竜眼、パイナップル、サブチエ、 パパイヤ、ベトナムバナナ、ランブータン。竜眼はピンポン玉くらいの大きさで、半透明の 果肉はライチみたいな味。種が大きいので、食べる所はちょっとしかない。生で食べる他は ドライフルーツとしても。漢方にも使われるらしい。サブチエは干し柿みたいな色と味。 ランブータンはワイルドな見かけに圧倒された。おもちゃ屋にありそう…。意外と皮が剥き やすかった。お茶は蓮茶で、爽やかな後味がおいしい。
「塩と唐辛子が置いてあるのはどうしてですか?」
とサウさんに訊いたら、パイナップルにつけて食べるのがベトナムの定番らしい。やって みたら甘しょっぱくてのどの奥で辛いという不思議な味覚に。簡単だから試してみると よろしよ。

次はオープンテラスみたいな所。入る前に蜂の巣を抱えたお姉さんがいて、観光客の 手を取って蜂蜜を直になめさせてくれる。蜂がうようよいるのにだよ!?指がさくっと ぶにゅっと巣に埋まったとき思わず「ぎゃあ」と声が出てしまった。おいしかったけど。 席にかけると、カップにさっきの蜂蜜(竜眼の。黒っぽい)、金柑を絞り入れ、熱いお茶を 注いでくれた。さらに竜眼の花粉も数粒入れて、かき混ぜて飲む。甘くていい香り。疲れて いるときに良さそう。バナナのお酒というのもちょっと飲んだ。茶色で、味も匂いも紹興酒 みたい。おつまみにジャックフルーツ、パイナップル、バナナ、ひも状のココナツの チップや蓮の実の砂糖漬けがあった。ジャックフルーツは初めて食べたけど、ドリアンに 似てる。蓮の実は澱粉質でほくほくしていて、お芋みたいだった。色々味わっていると 係りのお姉さんがテーブルを回って販売していた。商売上手!珍しいので竜眼の花粉と 蓮の実の砂糖漬けを買ってみた。2つで8万VND。


4人1組で小舟に乗って、ジャングルの中を川下り。舟には魔除けの目が描いてある。 じりじり暑いなぁと思っていたら、円錐形のすげ笠をかぶせてもらえた。顎紐を調節して きちんとかぶれば安定感がある。お土産に欲しかったけど、かさばるので諦める。これも 写真撮ってもらえば良かったなぁ。向かいから逆方向へ向かう舟が来ると川幅がギリギリで、 ちょっとかする。これは転覆したら恐いなぁと思って
「鰐とかいないんですか?」
とサウさんに訊いてみた。すると
「今はいません。みんな女性のバッグになりました」
とウィットに富んだ答えが返って来た!

ジャングルクルーズが終わると、フェリーに迎えに来てもらった。今度は昼ご飯だ。 ここに来てから飲んだり食べたりして、全然おなかすいてないよー。

Nov.3, 2004


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