ベトナム旅行4日目午後

ベンタイン市場着。国営店舗は入口付近で、売り子が制服を着ている。個人経営の店舗は 奥の方で、着ている服がばらばらなので見分けられる。定価か交渉制かがその大きな差と いう。国営の方が整然という感じで、民営はごった煮状態。後者の方が通気性が悪いのと 混んでいるので熱気でむんむんしていて、市場らしい。昼時なので店の人が地べたに座って ごはんとおかずを食べていたりする。ヌオックマムの匂いがきつくてくらくらするけど、 レストランで出るベトナム料理だけじゃなくてこんなのを食べてみたいとも思う。ただ、 ドンコイ通りやパスター通りのおしゃれなショップの入口付近で労働者が食べてるごはんは 食べたいという気が起こらなかった。場違いな気がして。どっちが場違いなんだろう、 ショップと労働者。

部屋に飾るランプシェードが欲しかったけど、かさばるから断念。見て満足することに。 送料のことや、無事に着くかどうかわからないこと、例え手荷物として持って帰っても 壊れてたら…などと考えた末、高くても日本で買い揃えようと思った。日本で売っているのは コンセントとか付け替えてあるだろうし。ベトナムと日本では、電圧もコンセントの形状も 違うから、個人で買って帰ったらめんどくさそう。

日本語で呼び込みをされるのが不思議で仕方ないからニャーさんに訊いたところ
「日本人がたくさん来るから市場の人たちは日本語上手ですよ」
と言う。中国人や韓国人も来るだろうにと言ったら、日本人はちゃんとわかるらしい。 ちなみに日本人以外には英語で呼びかけるんだって。すごい。というか、あたしといるとき ニャーさんも日本語で声かけられてますよ。あたしのせい?

今日はぱっと見 日本人ぽくない(はずの)服装で来た。タイコットンのロングハット、 タイのチャンビール柄のキャミソール、インドの10枚はぎスカート、TROPICでお買い物した ときにもらった井草のショッピングバッグ。色んな人に見られた。特にスカートは本当に 珍しいっぽい。ベトナム人のおばさんの驚きようがうける。みたいなことをニャーさんに 言ったら、インドに行って買ったのかと尋ねられた。輸入物でインドは行ってみたいけど まだ、と言うとニャーさんは年末行くらしい。仏教徒で座禅の勉強をしているので、楽しみで 仕方ないそう。サウさんといいニャーさんといい、日本語のできるガイドってかなり高給取り みたいだ。


SAIGON-COOPというスーパーマーケットに行った。ベトナムのスーパーでは、万引き防止の ためか財布くらいしか持って入れないようで、荷物を持っている人に対しては入口で警備員が 預かるという方式を取っている。財布とデジカメを持って行った。右の写真はおもちゃ 売り場にあったキティちゃん、ピカチュウ、ドラえもんらしき物体。ドラえもんは ベトナムで「ドレーモン」として大人気だそうな。

鯉が生簀で泳いでいたり、蛙の剥き身や白魚の量り売りがあったりと、不慣れな目には ちょっぴりホラーな光景もあった。蛙ね、薄いピンク色でつやつや・むちむちしてた。 写真に撮ってきたけど、見たい人は個人的にコンタクトしてね。生鮮売場付近で果物を 売っていて、あたしはミルクフルーツとカスタードアップルが欲しかったんだけど1kg単位で しか買えないらしかった。後で市場に行ってみましょう、と言われてその場は引き下がった。

2色のココナツキャンディー、ライスペーパー、ホテルに忘れて来て喉が乾いていたから ミネラルウォーターのペットボトル、苦茶、ヌオックマムの小瓶を買う。ココナツ キャンディーは勧められるままに2袋買った(が、まさか半分がドリアン味とは知らな かった。バク天なお土産となるのだった)。苦茶は
「おいしいよー、買って帰ったらお父さんお母さん喜ぶよー。ベトナムの大人これ好き」
と言われて買った。7cmくらいの長さの棒状の茶葉を1カップにつき1本入れて、熱湯で戻す とのことだった(面白そうだと思って買ってみたら、これまたバク天だった。墨汁のような 香りがする謎の葉っぱで、味は生のゴーヤを直接なめるよりまだ苦い感じ。そのときは知る 由もなかったけど)。ヌオックマムは
「ヌオックマムほしいですか?」
と訊かれ、
「小瓶なら…」
と答えたところ、小さい瓶だと6本とか10本とかでまとめ売り。重いし、こんなにいらない なぁと思っていると、ニャーさんは
「だいじょーぶ、これ、10分の1の値段で売ってくれるねー」
と言って、10本のパッケージからブチッと1本取ってカートに入れてきた。えええ!と 思いながらレジに行くと、案の定「困りますよ」って感じの対応された。しかしだーっと 何かまくし立てて勝ってた。どこの国でもおばちゃんは強い。レジで気付いたが、税の かかるものとかからないものがある。どういう基準なのかなぁ。あと、左下が破れた5000VND 札を受け取ってもらえなかった。いつの間にこんなお札紛れ込んで来たんだろう。


アンドン市場は中華街の中にある。卸売・小売専門市場だそう。その前に果物屋で カスタードアップルを買う。ミルクフルーツはあいにく置いてなかった。1kg1万8000VNDで、 割り切れるから2分の1や3分の1も可能とのこと。そこで2個買ったら7000VNDだった…って 計算合ってないよ!車の中にお財布を忘れて来たことに気付いて笑われた。戻って来て 出した5000VND札がまたしても通用しなかった。結局ドンとドルを混ぜて払った。

どうしてお札が破れてたらダメなんだろう。他の紙幣でもセロテープで貼り合わせてある やつに難色を示されたし。というか、札が全部ボロ過ぎるんだよっ!硬貨ができたのが 最近だというのは、あまりにも小額札が長持ちしないからだと思っていたけど、5000VNDは 4番目に高い紙幣じゃん…。

アンドン市場に話を戻す。浮浪者らしき人が階段に腰掛けていたり、車椅子の おじいさんとそれを押している人2人組が絵葉書を売りに来るなど、ちょっと貧しい感じが した。でも「市場」は階段を上ったところにある何階建てかのビルで(地下は食堂)圧倒 された。ベンタイン市場よりずーっと狭い通り道で、器用に人や物をよけながら歩く。 それだけで疲れてしまい、何も買わなかった。市場で買い物できるほど肝っ玉を太くしたいと 思った。


2つ目のスーパーマーケットはThuong Xa TAX。国営デパートだそうで、4階建て。入口が 吹き抜けになっていてすごい。高島屋を思い出した。1階の化粧品売場はLANCOMEやCHANEL など、輸入品ばかりだ。2階で蓮茶と高原良茶、ベトナム語の書いてあるペプシツイストを 104くんに、パパにペットボトル入りで軽いベトナム焼酎Nep Moiを買った。これはもち米 からできている甘い香りのする焼酎。

果物売り場では唐辛子と塩がセットになっていた。
「甘い、しょっぱい、辛いの3つの味がありますね。ヌオックマムも砂糖と唐辛子を 入れて使います」
というアドバイス。なるほど。
同じく2階にあったTim!というショップでは、ベトナム人若手デザイナーの手によるという カジュアルなアジア服が置いてあって、1日中いれそうだった。4階はお土産売場で、 さっき考えた高島屋のイメージは撤回。だって市場並みに呼び込みが激しい上に、
「まとめて買ったら安くするよー」
って、デパートっぽくないよ!

ラッキーなことに、ここのレジでやっと5000VND札が使えた。車に戻ったらかなり疲れて しまってて、ワンピースのこともあるからホテルに戻ると言った。17h35までの予定が、 16h15と随分早めの切り上げ。ちょっと安くならないかと思ったけど、きっちり60ドル だった。「集金します」と3回くらい言われて何か浅ましかった。


ホテルに着くと、大柄だけどなよなよしたベトナム人のポーターが買った荷物を持って くれた。こんなに何を買ったんだろう、って興味津々ぽかった。チップをあげて、 カスタードアップルの袋を開ける。車の中の熱でぐじゅってなっていた。水道水は赤痢に かかるくらい危険だと聞いたことがあって、ホテルだからそういうことはないと思うけど 一応念を入れて、シンクにミネラルウォーターを溜めて皮を洗う。びっくりするほど簡単に 分厚い皮が剥ける。かぶりついたら濃厚な味で、喉が乾く。でも2個続けて食べた。黒い種 (スイカの3倍くらい大きい)がいっぱい出た。食べ終わってふと我に返るような、不思議な 時間だった。日本から持って来てあったペットボトルの緑茶を飲んでから、ママに電話した。

荷物をまとねるときにスーパーの袋を開けると、ヌオックマムの瓶の金属のフタが ちょっと割れて中身が漏れていた。ペットボトルに入った焼酎もフタがゆるくてやっぱり 漏れていた。結構匂うものに限ってこういうことが…。両方きちんと閉め直す。チップには 1ドルと5400VNDを置いた。予備の2万VND札を除きこれでドンは全部使い切ったことになる。 ワンピースの到着を待っている間はお風呂にも入れなかったが、なかなか来ないままチェック アウトの6hになってしまった。部屋を出てロビーのソファでこの日記を書こうと思った。 フロントで電話代が税込41.64ドルになっていてびびる。半分はAPPEちゃん携帯との通話 だった!届くはずの服が来ないままチェックアウトしたことを告げ、もし誰か来たら呼んで 下さいと言っておく。ソファに座ったらIさん夫妻に再会。「おー、無事だったか」と 言われる。

7h30頃、コンシエルジュに9h10にホテルを発たなければいけないということを含めて 事情を告げ、8h30になったらショップに問い合わせる約束をしてもらった。ごはんも食べに 行けず、お菓子を食べながらこの日記を書いていて、約束の時間に電話をしてもらう。 間もなくショップの女の子が「すみませんー」と届けに来て、「着てみてくださーい」と にこやかに去って行った。どうやら忘れていたらしいが、怒る気にもなれないほど爽やか だった。さっき残しておいた2万VNDはコンシエルジュのお兄さんにあげた。お手洗いで 試着してみたら、ジャストフィットだった。この丈だから、アオザイにしちゃっても 良かったかな。

11人で回った中のTさん夫妻も今日帰る予定だったことがわかり、しばらく話す。旦那 さんはずっと風邪気味でぱっとしなかったけど、大分回復したとのこと。奥さんは一人で ドンコイ通りを散策し、夕方には部屋に戻ったらしい。余裕を持って行動できていいなぁ。 あたしは充実していたけど、慌しかった。


21h10を少し回ってから迎えのバスが来た。サウさんではなく、スーさんという日本語の 少し怪しい若い女性がガイドだった。同じツアーの人だけでなく、バスに30人は乗って いた。揺れがちょうど良く眠りを誘い、気付いたら空港だった。ガイドさんは事情があって 空港に入れないそうなのでそこまでだった。初めて降り立ったときと同じくらい暗くて 蒸し暑い夜だ。

来たときより確実に荷物が増えていたから、預けることにした。ANAのカウンターが 見つけにくく、ベトナム航空の列に並んでいて時間をロスした。並び直してはかりに荷物を 載せたら10.8kg!10kgから預かってもらえるからちょうど良かった。しかし重くなった なぁ。また、マイレージを溜めることに成功したらしい。行きは登録できなかったけど、 何だったんだろう。

2階に上がって出国税12ドルを払う。これだけはスマートに出せるよう、パスポートに 挟んで旅行の間中ホテルの部屋のセーフティボックスに入れておいたの。その次の税関が 怖かった。お役人は苦手。まず最初にじっと顔を見られ、隙のない身のこなし、あたしの ときだけ時間長くない?というくらい再び凝視。4 daysの間違いは突っ込まれず、無事 通過。Tさん夫妻の姿を探したけど、2人は関西の人だから成田行じゃないのかもしれない。 サウさんもIさん夫妻もTさん夫妻も、ちゃんとお礼の挨拶をしたかった。長い人生の中で ちょっとかすったに過ぎないけど、今回の旅行は一生思い出に残るだろうし、出会った 人々を忘れることもないだろう。


今は出発ゲートの近くの椅子で、韓国人のおじさん・おばさんたちの賑やかな談笑を少し 羨ましく思いながら一人で書いている。長い一日だったので眠い。23h20から搭乗手続が 始まるはずなので、居眠りできない。

搭乗手続の際、本日3回目のX線検査と、ボディチェック。機械を近づけたらピーピー 鳴るけど、係の人はげはははって笑いながらお互いしゃべっててわけわかめ。みんな鳴ってた から多分ああいうものなんだろう。チケットを通したら、長い方をくれたからまた謎。

飛行機の席は、行きは廊下側だったけど今回は3人席の真ん中。でも前に座席がないので 足が伸ばせて良い。左は日本人のおっさん、右はベトナム人のおばさん。2人共毛布を かけたりするときにはみ出してくるので、毛布が当たる度うたた寝から覚める。この日は こうして終わった。

Nov.2, 2004


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