(外から) タミーノさん!タミーノさん!
本当におれを置き去りにするんですか?

(中に入ってきて) せめて今どこにいるかわかったら…。
タミーノさん、タミーノさーん!一生お供しますから、お願いだから、 いやほんとに、捨てちゃやーだー。
(タミーノが連れて行かれた戸まで来る)

声:さがれ!
(雷鳴。炎が戸口から噴き出す。激しい和音)

かみさまぁ…おれはどこへ行くんでしょう?どこへ迷い込んだのか、 それさえもわからない。
(入って来た戸の方へ戻る)

声:さがれ!
(雷鳴と炎、激しい和音)

この場所から動けなくなっちゃったよぅ。 (泣く)
このまま飢え死にしちゃうよ。きっとそうだ。どうしてついて来ちゃった んだろう。
お前は永遠に暗い大地の谷間をさまようところだったが、情け深い神々は お前の罪を赦してくださった。
その代わり、お前は我々と共に天国の喜びを味わうことは決してない だろう。
むぅ、おれら凡人はそれでもいいんです。今はおいしいワインを1杯 飲みたいね。
他に望みは?
今はそれだけ。
では望み通り、ワインをあげよう。
(去る。すぐに大きなグラスにたっぷり入った赤ワインが大地から現れる)
わーい!すぐに出た!
(飲む)
実においしい!素晴らしい!夢のようだ。
何だか不思議といい気持ちになってきたぞ。ふーむ…おれがここに欲しい ものは…何だろう?




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