ピーター・シェファー作「アマデウス」

「アマデウス」だけど、モーツァルトはどちらかと言えば準主役。主役はアントニオ・ サリエリ。モーツァルトの才能に嫉妬し、彼の夭逝に良からぬ関係があると噂された 人物です。老人になったサリエリが「私はモーツァルトを殺した!」と自殺を図ります。 果たしてそれはどのような心境から起きた事件でしょうか。劇団四季が好んで上演する ストレートプレイの「エクウス」を書いたピーター・シェファーの意欲作です。

ここに描かれているモーツァルトは、浮世離れした変人です。性格面では、自惚れ屋で、 好戦的で、躁鬱の差が激しい。実際の行動では、数少ない教え子に手をつけたり、下ネタを 口にしては大はしゃぎ。
その反面、神との格闘をしていたのが真面目なサリエリです。才能と努力の格差に苦しみ、 「あんなモーツァルトを愛するならば(アマデウス…「神に愛されし者」の意)、私は もう神を信じない」と神との決別をするシーンは、迫力があって見物ですよ。本で読んで いても鳥肌立つくらいです。

モーツァルトとサリエリの公式な初対面の場で、サリエリが作曲した行進曲を モーツァルトがその場でより良いものに編曲してしまうという印象的なシーンがあります。 その曲が後にオペラ「フィガロの結婚」中の有名なアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」となっています。

大人気になったのも頷ける名作。あなたは、何を感じ取りますか?

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「アマデウス」
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原作にない演出が楽しいと評判の映像版。ただしエンディングの衝撃が薄められています。

□原作を読む
「アマデウス」
翻訳は、セクシーなイギリス英語を操る俳優・江守徹氏。

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