好きになったら負け
僕はクインシーで、死神を拒絶する。 死神とクインシーはいがみあった中なのに。 当然好きになるなんて、ダメなんだ。 「石田、ノート見せてくれねえか?さっきの時間寝てて ノート映せなかったんだ」 「・・・・・・・・」 平然と僕に話しかけてくるのは、オレンジの特殊な色の髪をした死神・・・。 黒崎だ。 この前、メノスの戦いの後何かとコイツは 僕に話しかけてくる。 僕はクインシーでキミは死神。 この2つはいつもいがみあう仲のことを忘れたんだろうか。 黒崎は平然と僕に話しかけてくる。 なんなんだ、一体。 キミは僕のことどう思ってるんだ? 「ノート貸してくれねえか?」 「あ、あぁ。・・・ほら。もう今後はこんなことはないようにしてくれよ」 「サンキュー。気をつけるぜ」 黒崎はそういうと僕の頭を撫でた。 ドキッ。 一瞬、心臓が跳ね上がった。 な、なんだ・・・今の・・・ 心臓がドキドキと言って、なんだか変な感じ。 顔が自然と赤くなって、恥ずかしい・・・。 なんだろう、コレ。 心拍数が収まらない。胸が締め付けられて、苦しい・・・。 「っ・・・なんだ、これ・・・・」 その日以来、黒崎を見ると顔が赤くなって まともに彼の顔を見て、話せなくなった。 ますますぶっきらぼうになって、黒崎を見るとちょっとイライラしたりして 毎日胸が苦しくて、この変な感覚がずっと続いて病気なのかと思った。 そして事件は放課後に起こった。 放課後。 生徒がまばらになった教室で黒崎は僕の席にきた。 いつもの不機嫌な顔も、今日はどこか穏やかな表情だった。 「なあ、石田・・・ちょっといいか?」 「?別に・・・いいけど・・・」 「そうか、じゃあちょっとついてきてくれ」 「え?って、ちょ!黒崎!!!」 黒崎は僕の手をひっぱって、走って教室を出た。 教室にいた何人かの生徒はぎょっとしながら、僕らを見てた。 そのスピードはすごく早くて、僕のかけていたメガネがずり落ちそうだった。 でも、どことなく楽しい・・・なんて思ったのは僕だけなんだろうか。 このときの僕は少し時をかける少女になったようだった。 「キ、キミ・・・僕を殺す気?なんであんなスピード早いんだ・・・はぁ・・・はぁ」 「わりぃ。ついつい死神の時のクセが出てしまって」 (どういうクセなんだ) 心の中でツッコミを入れながら、周りを見回すと どうやらここは屋上がある階段らしいな。 なんでこんなところに・・・。 「黒崎、何の用なんだ?」 「・・・石田、おまえ・・・好きなヤツいるか?」 「え?な、なんだよいきなり/////」 黒崎の質問にビックリして彼から目線を反らした。 なんでいきなり、こんなこと聞くんだろ・・・。 さっぱり彼の意図がわからない。 好きな人・・・そんなの居るわけないのに・・・。 チク・・・ 今度はハリで刺したような痛みが胸に突き刺さった。 なんなんだ、これも・・・ 胸を締め付ける痛みも、この痛みも・・・。 やっぱり僕は病気なんだろうか? 「い、いるわけないだろ!大体なんでそんなこと聞くんだ///」 「いや、別に・・・そっか居ないか・・・。じゃあ、俺にも・・・」 「なに?」 「あ、なんでもねえ。わりぃな石田。じゃあ俺、帰るわ」 「はぁ?ちょっと、黒崎!」 黒崎は「わりぃ」と言って、階段をトントンと 飛び降りるとそのままどこかへと行ってしまった。 僕は彼を呼び止めたけれど、それも遅かった。 その場に残された僕は、階段にしゃがみこんで ふぅっと息をついた。 さっき一瞬、黒崎が言ったことを思い出した。 『いや、別に・・・そっか居ないか・・・。じゃあ、俺にも・・・』 これってどういう意味だろう? そのままの意味?『・・・じゃあ、俺にも・・・』これって、この続きって・・・・。 まさか・・・・・・・・・・・。 「って、何期待してるんだ、僕は・・・本当におかしいな。 最近、病んでるのかな。いや、わかってるんだ。何が問題化は。 でも口に出したらダメなんだ。負けるから・・・」 彼への感情・・・ それは口を出しては言ってはいけない。 だって、そうすれば負けるから。 クインシーと死神はずっと●●●あってはいけないから、 ずっとずっとこの2つは憎みあってたから。 だから、●●って思ったらダメなんだ。 死神にクインシーが負けるから。 「絶対に、ダメだ。こんなことは・・・。早く忘れよう」 首を横に振って、僕は階段から立ち上がって教室へ 駆け足で戻った。 END (久々のイチウリ。うわー、雨竜の負けず嫌いだしたかったんですが 文章が微妙になってしまって、無理だった・・・orz)
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