「ねえ、先輩。キスしていいッスか?」



「ぶはっ!」


赤也のあまりにも恥ずかしすぎる質問に、

あたしは飲んでいたコーヒーをふきだしてしまった。









「あのー、先輩?聞いてます?」



「なっ、何よ?何も聞こえなかったけど?」



「……じゃー、何でコーヒーはき出したんスか。」



「……むっ、むせたの!!」




さっきとんでもない爆弾発言をした、目の前で呆れ顔をしているのは、


切原赤也。あたしの…うん、まあ、一応…彼氏ってやつ。




赤也とは、1年前くらいから付き合い始めた。

なのに、まだ何もない。


うん……だって、あたしと赤也はほとんど漫才みたいなノリで……!


今さら……そんなの、恥ずかしいって!!












「仁王先輩ー。俺、先輩とまだ何もないんスよ?」


「ほぅ、赤也にしては奥手じゃのう。まあ、相手があのじゃしな。」


「これってヤバイッスよね……もう1年なのに……」




俺、切原赤也は悩んでいた。


1年前、俺に念願の可愛ーい彼女ができたわけなんだけど!



まだ、キスも何もしてない。手すら繋いだこともない。





まあ、手を出せないって理由に、俺がさんにめちゃ惚れってのもあるんだけどね。





「赤也、赤也、ちょいこっち来てみぃ。」



俺があれこれ考えてる間に仁王先輩に名案が浮かんだのか俺を手招きをした。




「……でよ、こーするんじゃ。」



「えっ、ちょ、仁王先輩……それ初めてにしては難易度高すぎッスよ!」



「まぁ、やってみろ。お前なら出来るき。」



仁王先輩の名案とはとんでもなく……うん、まあ。


とにかく……やってみるしかねーよな。










―――そして、今。


コーヒーをふきだした先輩。


俺は今ならチャンス、ということで仁王先輩の名案を実行することにした。





せんぱーい。コーヒーふきだしてダメじゃないッスかー。」



「あっ、赤也が変なこと言うからっ……」



よし、今だ!




「…仕方ないッスね、俺が先輩にコーヒー、飲ませてあげます。」




今こそ仁王先輩の作戦を実行すべき!



いけ、いくんだ、赤也!!




「え…?あ、……あかっ!?」




未だ俺のさっきの言葉を理解していない先輩に


俺は口にコーヒーを含んで、先輩にキスをし、先輩にコーヒーを飲ませた。





「ん…っ」


先輩の色気のある声とともにごくっという音。




「どーッスか?おいしかったッスか?俺が飲ませてあげたコーヒーは。」



ニヤリ、と笑いながら微笑む俺。





「バッ、バカ!赤也、エロい!!最低っ!!」



真っ赤に染まりながら、俺を避難する先輩。



でも、口元が緩んでるのは……


嬉しい証拠ッスよね。




ごちそうさまでした、先輩。



それと、ありがとうこざいます。仁王先輩。







小悪魔Kiss
( 赤也と……、あんなこと……もうホント、ダメだ…。赤也がいっぱいー……)


(100428/ 「口移しでキスとかいいじゃろ?エロっぽく。」「わ!さすがッスね、仁王先輩!大人ッス!!」)

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