一応、崩れゆく過去の続編っぽくなってます。
読まれてない方は、↑から読んだほうがよいかと思います。








「誰が、俺に勝てるって?」



ぴょん、と軽々とエースが飛んだ。乗る先は、彼ら―…麦藁の一味の船だ。
丁度追いついたので、一息ついていたら、上からルフィの声が聞こえたのだ。



―エースは強いんだ!
 小さいころは、一度も勝てなかったからな!



その後の、ルフィの"今ならおれのほうが強い"発言に、思わず、隣にいる彼を見て、微笑む。ああ、兄弟なんだなとしみじみとした。
エースが、にやりと笑った。それはもう、いつも見せる自信のありそうな顔じゃなくて、食い逃げするときの慌てたような顔じゃなくって。
やさしい、お兄ちゃんの顔だった。



一人になった私は、ぼんやりとルフィの船を眺めた。船首に、可愛らしい羊(だろうか?)がついている。いかにもルフィらしい、といえばルフィらしい。
だってそうだ。この船はきっと、海賊旗さえついてなければ、本当にただの船だ。こういってしまうと悪いような気もするが、決してけなしているわけじゃない。
もっとも、海賊旗をかかげたら、その船は海賊船になる、という旨の話も聞いたことがあるから、この考え方は、ちょっと違うかもしれないけれど。
船に座り込み、ちょっと微笑する。上からは、わいわいと騒がしい声が聞こえる。きっとエースがうまく溶け込み、いろいろと話をしているんだろう。
上に行くのも面倒だから、ここで待つことにしようかな、と思い、ふぁあ、とあくびをかみ殺す。






「おい!」
「……へ?あ、ちょっ!」



いつの間にか、うとうとしてしまっていたらしい。エースの声で、はっと意識が戻ってくる。彼が飛び乗ってきたことで、船が大きく揺れた。



「お前はルフィの船に乗ってろ!」
「う、うわわわ!?」



こんなことあり!?と思いながら、とりあえず、ルフィの船によじ登る。折角寝ていたのに、勝手に起こさないでよう、と彼がいないことをいいことに、ぶつぶつと小言を言った。
船の一角に、ルフィと麦藁の一味であろう数名のクルーが集まっていた。その中の一人、剣士さんが口を開く。その視線の先に、バロックワークスの船が大量に迫ってきていた。
こんな中で私は寝てたのか、と自分に呆れる。



「白ひげ海賊団2番隊隊長の腕、見せてもらおうじゃねェか」



まただ、とちょっと笑えてきた。エースは強いのにな、とどんどん小さくなっていく、彼の背中を見つめる。



「ねぇルフィ、ほんとに今ならエースに勝てる?」
「お!、こいつらがさっき言ってた仲間だ!」



びっくりしているクルーを軽く一瞥する。バラエティーにこだわったな、とエースに称されていたけど、いたって普通の外見だと思う。……多分。



「始めまして、私は 弟分 ルフィ がお世話になってます、これからもどうぞよろしく」



ええ!?という声が、船で上がった。








手を伸ばしても届かない背中
びっくりされてもちょっと困る!










……アニメでこんな感じのシーン、ありましたよね?汗。
一応、続きます。そして、一応エース夢だったはず…汗。
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